面白そうなので詳しい話を聞くことにしてみた…



ゆっくり話が出来そうな所もないので、近くのコンビニに行くことにした。

樹君はそこの駐車場に乗っていたバイクを停め、私はコンビ二で2人分の飲み物を買う…



そして、

コンビニの外の、入り口の邪魔にならないところで二人で並んで座る。


コンビニ前でたむろするなんて始めての体験…







「 で、樹君は誰が好きなの?」


「 べっ、別に、好きとかそういうわけじゃねーって!!」



見た目はすごく不良なのに、

反応がいちいち可愛い…。






「 …ただ ある奴のことがやたら気になったり、

ソイツ見てると心臓がやたら早く脈打ったり、苦しくなったり…、」



樹君が俯きながら、そうぽつりぽつり話す…



「 …それって、

やっぱり恋なんじゃないの?」


「 いやいやいや、ありえなくね?」




そう真顔で首を振る樹君。



ここまで無自覚というのは、逆にすごい…