樹のことにも驚いたが、



俺としては、


いつも小生意気なこの少女が、
恋したことでこんな風に可愛い顔ができるものなのかと、密かに感心した……






恋愛沙汰というのも、

なかなか面白いのかもしれない…。







 恋愛小説でも

 書いてみるか…、



気がつけば、そんなことを思っていた…。




書き出しは、

そうだな…




(……町外れの小さなアパート。"サクラ荘"。
そこの102号室の彼女は、恋をしている…… )


…こんな感じ。










 103号室の俺

 
 今日から
 恋愛小説家?