「結城、徹!!」


廊下に僕と結城さんを呼ぶ声が響いた。

顔を上げると、店長とナナの姿があった…。


「瑠音さん大丈夫なの!?」


そう心配そうに声を上げるナナに、結城さんがさっき僕に言ったように大丈夫だと答える。

すると2人とも安心したように顔を見合わせて表情を和らげた…。


そのやりとりに、どうやら仲直りできたみたいで内心ほっとした。

と、そう思っていると、ナナが少し遠慮がちに僕に向かって話し掛けた…



「あのさ、徹…、

前話してた…幽霊のことなんだけど…」


ナナがそう遠慮がちに言ったところで、店長がはっきりとこう言った


「詳しく教えてくれないか」