やっと広瀬さんと連絡を取ることができた。

広瀬さんに瑠音さんのことを伝え、電話を切ると、僕は結城さんのところに戻った。




「佐伯、連絡ついたのか」

「はい…。たぶん来てくれると思います…」


僕が戻ると、結城さんが声を掛けた。

その言葉に結城さんは安心したような顔をした。


「それより、瑠音さんは…?」

「大丈夫。命に別状はないらいしい…」

「そうですか。よかった…」


目の前の病室は閉められたままで彼女の様子は解らないけれど、

結城さんの大丈夫と言う言葉にほっと溜め息を零した…。