「…結菜、落ち着け」


そう結菜を抱き締めると、結菜は少し抵抗した。



「ちゃんと話すから聞け」


「やだ!別れ話なら聞きたくないっ!!」



そう言って抵抗する結菜に、俺は構わず声を上げた。




「妹だ」

「…え?」

「あいつ…さくらは、俺の妹だ」




結菜と出逢った時、

俺は結菜を妹と見間違えた。




俺のせいで死んでしまった妹と…