「…"さくら"、か…」 私が呟くと、緩い風が静かに吹いて桜の花びらが目の前で舞った…。 憎たらしい程綺麗な桜の花。 私は桜を見ないように俯きながら、階段を駆け上がった。 あの日以来、私は辛いことがあるといつもアイツを頼ってしまうようになっていた。 アイツの部屋のドアを叩くと、ドアは静かに開いてアイツ‥徹が顔を出した。 「…なに?」 「…ホットミルク、飲みたいな」 辛い時は、 やっぱりこれでしょ。