「違う」 「でも、ここに住んでるんでしょ?」 「うん」 「どうして…?」 「…拾われたから」 徹の言葉に、私は先程下であった会話を思い出した。 『また、拾って来たのか』 …これは、この男の子のことと、私のことだったのだ。 彼も私と同じように居場所を持っていないのだろうか……。 私はそんなことを考えながらミルクを一口飲み込んだ。 それは、思っていたよりも美味しくて、冷えた体が内側から温かくなっていく気がした…