…数十分後
ぽかぽかとした温かな日差しが差す道の上を、私といっちゃんは並んで歩いていた
「 …めんどくせー 」
いっちゃんは未だに眠そうな目をこすりながら、そう言葉を漏らした。
愚痴をこぼしながらも、その手にはしっかりと買い物袋。
2リットルのペットボトルがいくつも入った袋を持ってくれている。
いっちゃんはこの街一番の不良(もしかすればそれ以上かもしれない)と評判で、
そんな彼に荷物持ちしてもらってるなんて、なんだか不思議な気分。
まともに話しすらできなかった数ヶ月前なら、こんな状況考えられなかったと思う…
まだまだ私の片思いだけど、
少しずつ
近づけているのかな…
…そう思うと、
なんだか胸がいっぱいになった……