『 …アンタは、まだ生きてるからいいじゃない。』
幽霊は、そう唐突に口を開いた…
『 …生きているんだから、この先なんとでもなるわよ。
人生の半分も過ぎてないくせに弱音なんか吐くんじゃないわよ。』
「 ………。」
無茶苦茶な事を言われたけれど、幽霊の言葉ということで妙な説得力があった…。
目の前のコイツは、
高校生くらいの少女。
なぜ死んでしまったのかは知らないけれど、まだ生きていたかったはずだ……。
「 愚痴って悪かったな。」
そう言って俺は本格的に寝る体制に入った。
とりあえず今日はもう休もう…
明日から頑張ればいいだろう。また失敗してもなんとでもなる……
そんなことを考えながら俺は眠りに落ちた…
104号の俺
この日以来、
仕事帰りに
花を一輪
買って帰るのが
日課になった…