「 …じゃ、もう寝ようか?」


「 …いや、もうちょっと……」


そう言って、彼は立ち上がろうとする私を抱きとめた…。



「 明日も仕事早いんでしょ?」


「 …そうだけど 」


「 はいはい、だったらもう寝るよ。」


そう言って私は彼の腕から離れ、電気を消そうとした。


しかし、

「 ちょっ、待てっ!!」

そう声を上げて彼が、私の手を掴んだ。




「 なに?」


「 いや、その…っ 」


「 …さては、

…幽霊、怖い?」


ふざけてそう尋ねると、


「 ばばばばばっ、馬鹿っ!そんなわけないだろっ!?」


と、彼は相変わらずの反応。どうやら図星だったようだ…



「 ……ばか。」

そう言って私は、この可愛い旦那さんを見て笑うのだった…










 

 201号室の私たち




 佐伯君の恋を
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