…夕食を終え、


「 今日はご馳走様でした… 」

佐伯君が帰り際に、そう言ってぺこりと頭を下げる。



「 またいつでも食べに来てよね!」


「 はい。お邪魔じゃなければ是非。

じゃあ、おやすみなさい… 」



そう言って佐伯君は204号室に帰って行った……








「 佐伯君と一緒にご飯って、久しぶりだったな〜 」


佐伯君が帰ったあと、翔と2人でビールを飲みながらそんな言葉を漏らした…


最後に一緒に食べたのは、もう2年くらい前のことになる。



「 そうなのか?
お前ら仲良いから、よく一緒に食べてるのかと思った… 」


私の言葉に彼はそう応えた。
確かに、昔はよく一緒にご飯食べたけど…




「 私が翔と付き合い出してからね、

佐伯君が"彼氏に悪いから"って、一緒にいること遠慮したんだよ。」


私がそう言って教えると、彼はびっくりしていた…。




「 そうなのか…?」


「 うん。」