「 そういえば、桃ちゃんとは今どうなってるの?」


私が何気なしにそう尋ねると、佐伯君の箸がぴたりと止まった…。

その反応に、私と翔はただ事ではないと顔を見合わせた……




「 …どうもなっていませんよ?」

佐伯君がにこりと笑う。けれど、その表情は微かに引きつっていた…




「 なにかあったの?」


「 …べつになにも、

ただ、…ちょっと避けられてるだけです。」



「「 えぇぇぇぇっっ!?」」


佐伯君の言葉に、私も翔も揃って大声を上げた…。




「 なんでそんなことになるのっ!?」


あの桃ちゃんが佐伯君を避けているだなんて信じられない…。


私が尋ねると、佐伯君が日曜日の日に起こった出来事を話してくれた……



佐伯君は桃ちゃんに告白(のつもり)したのだけど、
…その告白以降、桃ちゃんは佐伯君を避けているらしい……。



( もう!桃ちゃんってばなにやってるのよっ!?)

私は心の中で桃ちゃんに向かって声を上げた。





両思いなのに、なんでこの2人は上手くいかないんだろう……