"厄介な隣人"

良さそうな隣人だと感じたあの男への印象は、すぐにそう上書きされた…。



…とは言っても、
どうせ仕事ばかりでこの部屋には帰ってくることもないだろうから、関わることもない。関係ない。

そう自分に言い聞かせ、頭を切り替える。



104号室のドアを開ければ、
少しのダンボール箱と通販で注文しておいたベッドが、フローリングの床に無造作に置かれていた…



温かな日の光が窓から入り込んでいて、とても明るい部屋だ。
幽霊が出るなど言われるような場所とは、とてもじゃないが信じられない…









……そう思っていた