「 …僕にどうして欲しいの?」



「 …今晩、泊めて。」


「 嫌だ。」



彼女の願いを、僕は全力で断った。

…ナナを部屋に泊めようものなら、店長になにをされるかわかったものじゃない。



「 …帰りたくないんだもん。」


「 駄目。」



「 …お願い。」


「 駄目。」


「 …お願いっ!!」


「 駄目。」


「 …お願いっ!!」




…そんな押し問答はじばらく続き、


お互いに譲歩した結果…
終電の時間まで。ということになった…。