「 …この意味、判ります?」
…帰り道、
我ながら恥ずかしい告白をしてしまったものだと、僕は後悔していた…。
あの言葉以降、彼女はずっと黙りっぱなしでいる…
さくら荘への帰り道も、2人並んで歩いてはいるものの、長い沈黙が続いていた。
彼女のこの様子からして、あの言葉の意味は理解していないわけでもなさそうなのだが、なんの返事もしてくれない…
告白の仕方を間違ってしまったのは、明らかだった…。
…告白なんて生まれて始めてで、上手い言葉なんて思いつかなかった…。
平然と振る舞ってみせているけれど、余裕なんてまったくない。
( 振るなら早く振って欲しい… )
そんなことを思いながらも、そう言える勇気もなかった……