そんな私の言葉に佐伯さんは、小さく笑った。
「 …森永さん、」
「 はい?」
「 そういうことは…、
僕に言わせて下さい。」
「 …へ?」
その言葉の意味が理解出来ない私に、佐伯さんは言葉を続けた。
「 僕の方から誘いたかったのに…」
「 っ!?」
佐伯さんの言葉に、顔の熱が高まる…。
「 …でっ、でも、今日は私の買い物に付き合ってもらうわけだからっ、
お礼するのは私の方で…」
顔の熱を誤魔化すように、私は慌てて声を上げた。
恥ずかしくて、言ってることも支離滅裂。
そんな私に、佐伯さんはまた笑う…。
「 …森永さんは、なにか食べたいものありますか?」
「 えぇっ? いえ、だから私は…っ 」
「 洋食でいいですか?」
「 ………はい。」
……こんな感じで、
私は佐伯さんのペースに巻き込まれ、結局ご飯は私の食べたいもので、その上奢ってもらってしまった……。