先週の佐伯さんとのデートから一週間が過ぎた…
今日は、約束していたもう一度のデートの日。
( とはいっても、
デートだと思っているのは私だけかもしれない…。)
…前回みたいな似合わない格好はやめて、佐伯さんが好きだって言ってくれたいつもの服を着た。
佐伯さんはバイトがあるらしくて、出掛けるのは夕方から。
私の方は、佐伯さんが忙しくない日だったらいつでもよかったのに、何故か佐伯さんがこの日がいいと言い出した…。
「 …こんな時間からですみません。」
約束の時間。
駅で待ち合わせて、やってきた佐伯さんは申し訳なさそうにそう言った。
「 いえ。私こそ、わがまま聞いてもらっちゃってごめんなさい。」
バイト終わりで疲れているのは佐伯さんの方だと思うのに、私なんかのことを気にかける佐伯さんって、つくづく優しい人なんだなって思う…
「 …それより佐伯さん、バイトの後でお腹空いてませんか?
今日のお礼も兼ねて、私奢りますよ!なにか食べにいきませんか?」
そう言った言葉の半分は、本音。
もう半分は、
ただ買い物するだけで終わりたくなかったから……