……しかし、
そんな心境の俺に対し、彼女の方は違ったのだった…
…再会から数ヶ月が過ぎたある日
「 ……あの、
たぶん もう気付いてるとは思うんですけど、
私…、先輩のことが好きです。」
そんな告白を受けて、
俺が心底驚いたのは言うまでもなく…
「 …なんで俺なのか、聞いていい? 」
平然を装ってそう尋ねる俺に対し、彼女は恥ずかしそうに俯いた…
「 …なんで って、先輩は私の初恋なんです…
…私、先輩のことずっと好きだったんですよ?
だから同じ委員会にも入ったんです…。」
彼女は俯きながらそうぽつりぽつり零した…
「 …先輩が卒業してからはもう諦めてたんですけど、
……でも、この街で先輩とまた会えて、
…私、運命だと思うんです…。」
…そう告白する可愛いらしい様子に、
俺は落ちた。
…2年経った今では、
俺の方が
彼女を好きで好きで堪らなくなっているのだった…。

