「 …っ、そんな冗談言わないでよ… 」
「 …アホ。
関西人は、笑える冗談しか言わへんわ。」
「 ………。」
…どう答えたら良いんだろう……
( …私も
亜斗夢が好き… )
…けれど、
こんな急な話
信じられない……
何にも言わない私に対し
「 …まさか、
今までの俺のアピールに気付いとらんかったんか?」
訝しそうに亜斗夢がそう尋ねる…
私が頷いて答えると、
亜斗夢は信じられないという顔をして、頭を掻いた…
亜斗夢のピンク色の髪が激しく揺れる…
「 なんやねんっ!
俺の今までの努力は無駄やったんか!?
桃にもあんなに協力してもらっとったのにっ!!」
「 …ごめんっ 」
まったく
気付かなかった…
むしろ亜斗夢は、
桃のことが好きなのかもと、
半分諦めてもいたし……
「 ……そんで、
返事は…? 」
亜斗夢が不貞腐れたように私を見た…