【短編】甘い強引彼氏。


謝らなきゃ。

そう思っていても、口は勝手に動いてしまう。



「お前、なんで普通に男子に笑顔向けちゃってるわけ?」

「は?」


なに聞いてんだよ、俺。


「奥口とか、なに親しそうに話しえてんのかって聞いてんのっ」


そう言ったあとに、また押し当てる唇。

今度は舌も入れた。


「んんっ……やめてっ!」

離れた唇。

「城島君だって……城島君だって相田さんと仲いいじゃん!」


華……

「なんで、あたしだけにはそういうこと言うの!?」

そう言って華は保健室から出て行ってしまった。


確かに、そうだ。