「・・・・・・・これでもね、色々あるのよ。お互いに、もう子どもじゃないんだし、愛があれば、何でも乗り越えられるなんて生やさしい言葉では片付けられない・・・。それが、本気であれば、本気なほどね。」
不意に菫が声を上げた。
まるで、懺悔でもしているかのような自嘲気味な声。
モニターのついていない旧式な皐月の通信機では、彼女の顔を見ることはできないが、その表情が曇っていることぐらい安易に予想が付く。
「・・・・・・・あいつ、そのうち本当にお前のこと嫌いになるで。」
一応の忠告。
「・・・そうなってくれた方が、幾分か楽になれるのにね。」
そんなコトを言いつつ、それは、おそらく彼女が今もっとも恐れていること・・・。
「さいか・・・。」
そうとしか、返すことができなかった。
彼ら二人の間に何があるのかを察することはできない。
どれだけ一緒に過ごそうと、結局、海人は第三者
二人の間に何があったのか、見えてくるのは結局上っ面の、一部分のみ。
そんな第三者が当事者に言えることは、おせっかいな忠告や、説教ぐらい。
彼らがそんなものを聞き入れるほど素直でないコトぐらい海人はよく知っている。
いくら普段から思っていることとはいえ、今更ながら、余計なコトを口にしたものだと思う。
不意に菫が声を上げた。
まるで、懺悔でもしているかのような自嘲気味な声。
モニターのついていない旧式な皐月の通信機では、彼女の顔を見ることはできないが、その表情が曇っていることぐらい安易に予想が付く。
「・・・・・・・あいつ、そのうち本当にお前のこと嫌いになるで。」
一応の忠告。
「・・・そうなってくれた方が、幾分か楽になれるのにね。」
そんなコトを言いつつ、それは、おそらく彼女が今もっとも恐れていること・・・。
「さいか・・・。」
そうとしか、返すことができなかった。
彼ら二人の間に何があるのかを察することはできない。
どれだけ一緒に過ごそうと、結局、海人は第三者
二人の間に何があったのか、見えてくるのは結局上っ面の、一部分のみ。
そんな第三者が当事者に言えることは、おせっかいな忠告や、説教ぐらい。
彼らがそんなものを聞き入れるほど素直でないコトぐらい海人はよく知っている。
いくら普段から思っていることとはいえ、今更ながら、余計なコトを口にしたものだと思う。


