「この道路は、外にはつながってない・・・。施設内の動向を調べるにはもってこいやけどな・・・。」
「そうなんだ・・・。」
なるほど・・・。
だから、ケィ君はアレだけ施設の内部事情を調べることが出来たんだ。
私は、ちょっと浮かんだ希望が、すぐに否定されたコトに、少しへこんで頭を垂れたまま歩き進む。
歩く最中、ずっと鈴蘭が、私の肩を優しく叩いてくれていた。
こうして歩くこと、15分・・・。
私たちが、たどり着いたのは、洞窟の行き止まりに位置する地点。
そこには、自分の身長の二倍はあろうかという巨大な扉があった。
見たこともない金属で出来た引き戸。
簡単な力では開きそうもない。
「これは・・・もしかして、格納庫か?」
恐る恐る尋ねる鈴蘭。
「ご名答。」
それにしたいして、ケィ君は、何の躊躇もなく答える。
格納庫?こんな地下に?
いったい、どうして、こんな誰も知らないような場所に・・・?
そんなコトを考える間に、格納庫の扉を開けるケィ君。
「あ、ちょっと・・・。」
慌てて、私と鈴蘭がその後に続いて入ると、そこにあったのは・・・・・・・。
「え?」
「は?」
思わず、私と鈴蘭から変な声が漏れる。


