「・・・・・・・・・・・・で、明日ってどういうこと?あと、一年は安泰じゃなかったの?」
再び、声のトーンを落として話を元に戻す。
「俺の計算ミスや・・・。弁財天が出来るまで人工知能には手を出さないと思っていたが、逆やったらしい・・・。」
つまり、人工知能を先に作ってしまって、そこから弁財天を作り上げる。
あまり時間をかけてしまうと、悟られて、謀反を起こされるのが怖いのだろう・・・。
もう、手遅れだけど・・・。
「そんな・・・・明日は、私の18歳の誕生日なのに・・・・・・・・・。」
心の底から出る悲観の言葉。
それが、私の命日になってしまうなんて・・・・。
「・・・・・ケィ・・・。」
泣きそうになっている私を横目に、鈴蘭が、静かにケィ君に目線を向けた。
「・・・・・・ああ・・・分かってる・・・。」
それに対して、何かに納得したようなケィ君の返事。
私も、それが何であるのか理解するのに苦労はしなかった。
昨日、ケィ君が口にしたこと。
・・・・・・・・・・・最悪、この施設を破壊する・・・・・・・・・。


