次の日。
私と鈴蘭は午前中、一緒に格闘のカリキュラムを受けていた。
結果は3戦やって1勝2敗。
格闘が得意な私としては、あまりに不甲斐ない結果となってしまい、教官にこっぴどく怒られてしまった。
「キラは、心に余裕がなさ過ぎるよ・・・。」
その日のお昼。
大衆食堂でカレーライスを見ながら、私は鈴蘭の話を聞き入る。
食べなければならないことは分かっているのだが、どうも昨日のショックが大きいらしくて、食欲がわかない。
「う~ん・・・そうなんだけどね・・・。やっぱり、昨日、あんな話聞いちゃうと・・・。」
自分が改造されてギアにされるなんて・・・。
今思えば、よく鈴蘭とケィ君は、そんなコトを知りながらも平然と日々をすごせていたと思う。
「まぁ、そうなると思っていたから、キラには今まで黙っていたんだけどな・・・。」
あぁ~・・・スイマセンね。どうせ、私は子どもですよ!
今も昨日のショックが長引いて、カレーを口に運ぶことも出来ませんよ。


