ギア・ドール


「そっか、ゴメンネ。二人とも、私何も分かってなくて・・・。」


 なみだ目のまま誤る私。


 素直に、そんな言葉が出た。


「いや・・・そんな話聞いたら、誰だってキラみたいな反応示すって・・・。」


 鈴蘭が必死に弁明してくれてた、そのとき。


「でも、そしたら最悪・・・・・・・やるしかないのかもしれんかもな・・・・・。」


 何か、独り言のように、つぶやくケィ君。


「やるしかないって・・・何を?」


 私が質問する。


「いや・・・」


 こいつ・・・ここまで来て、言葉を濁すか・・・。


「いいから、話してよ。」






「あ・・・いや、最悪、この施設を破壊するしかないってことや・・・。」