ギア・ドール


 海人の額から、冷たい汗が流れる。


 息も相当乱れている。


 だが、そんな海人が操縦する皐月の左手には、巨大な剣があった。


 自らの体長の二倍はあろうかという巨大な剣。


 壊したバーニア部分から煙も上がっている。


 正直、もっているのがやっとだ。


 片手ならば・・・。


 だが、両手ならば・・・・。


「・・・・。」


 マシンガンを捨て、剣を両手で構える。


 これで、皐月から遠距離武器はなくなった。


 だが、十分。


 これだけで良い・・・。


 皐月上昇。


 向かう先は菫を殺し、スラムを破壊し、全てを壊そうと試みた白い化け物・・・。


 許さない。


 これで・・・お前の武器で、お前を破壊する!


 弁財天に勝機はない。


 白い機体はマシンガンを数発発砲したかと思うと、背中を向けてバーニアの点火。


 逃亡。


 しかし、その瞬間。