ギア・ドール


「!」


 弁財天の動きの方が一瞬早かった。


 背中の巨大な剣が宙を舞い、鎖を切りつける。


 まるで、独自の意思を持っているかのように宙を舞う巨大な剣。


 油断した。


 あれだけの巨大な剣に何の仕掛けもしていないと考える方が、おかしかったのだ。


「こなくそ!」


 再度、手榴弾を投げつける。


 今度は1つだけ。


 それだけで十分。


 弁財天はマシンガンを構えて、手榴弾に向けて発砲。


 着弾した瞬間、黒い煙が二つのギアを包み込む。


 煙幕手榴弾。


 視覚効果もそうだが、この煙幕には大量の電磁波も流れる、アルク特注品。


 その威力は簡単なコンピューターなら、簡単に壊してしまうほどだ。


 弁財天と皐月の最大の違い。