スラムの南に位置するゴルゴダ酒場。
その奥の部屋には、海人の家とまったく同じように、三つの扉が無造作に設置されており、一番右の扉を開けると、地下へと続く道が階段を見ることができた。
海人は、何の躊躇もなくその階段を下りると、まるでシェルターのようなつくりになっている扉の暗証番号を入力する。
エリアスからもらった地図に書いてあったのだ・・・。
ピストン運動独特の、空気が抜ける音。
右にスライドする扉。
そこから覗いたのは、ギアのコックピットに勝るとも劣らないほどの、機械類に囲まれた部屋。
真ん中に、1つ足の小さな丸テーブルがあり、それをはさむように二つの椅子が置いてある。
一人の老人が、その中のひとつに腰掛けて、パソコンをいじりながらバーボンを飲んでいた・・・・。
虎紙軍諜報部東スラム地区担当部長。ガルスト=ジン軍曹。
部下は何人いるかは分からないが、こいつが、スラムに潜入しているスパイ連中をまとめている張本人であることには変わりない・・・。


