ギア・ドール

「まぁ、普通に考えて当然やろうな?いくら、訓練の成績が良かったからって、実践を一度も経験したことない人間に、新型ギアを任せるなんて、どう考えてもおかしな話や。」


 確かに、そうだ。


 今まで、そんなコトに気がつかなかったことの方がおかしかったのだ。


「そりゃ・・・そうだけど・・・。それじゃあ、なんで私たちは、こんな年齢まで残って訓練をさせられているの?」


「それは・・・・・・。」


 ケィが言葉を濁して・・・。









「・・・人体実験だよ。」


 鈴蘭が、答えた。