ギア・ドール


「んで、鈴蘭、ケィ君。あなた達が私に隠していることって、いったい何なの?」


 私は、今日は、それを聞くために彼らの部屋に来たのだ。


「あぁ・・・まぁ、たいしたことではないんだけどな・・・。」


 鈴蘭が、そこまで言って・・・


「いや、たいしたことやろう?」


 ケィが否定した。


「どういうこと?」


「あのな・・・」


 ケィ君がそこまで口を開いて・・・


「いや、俺から説明させてくれ。」


 鈴蘭が制した。


 私としては、正直どっちからでもいいのだけど、鈴蘭がそう言うのならば、彼が口を開くのをまつしかない。


「・・・・キラ・・・。実は今まで、キラには黙っていたけど、俺たちが今の年齢まで訓練を受けているのは、本当は新型ギアのパイロット選出のためなんかじゃないんだよ・・・。」


 鈴蘭の説明。


「え?」