興奮して、思わず立ってしまった。鏡を持って、角度を変えながら何回も目元を見た。
それでも、私の場合はアイプチを使っているなどとは分からないくらいにうまく出来ている。
「いいなぁ。雛。」
「ほんとー。羨ましい・・」
「ねー。でも雛は元々目は一重でも大きめだったし、瞼もそんな厚くなかったからねー。だからかな。私みたいなのは、ダメなんだね。変に奥二重じゃいらないよ。あーあl」
私は彼女たちの声などあまり耳に入ってはこなかった。
この喜びは、この興奮は、みんなが思う以上だ。(これで、アイメイクが楽しめる!好きな子にも・・もてたりするかも・・!?)妄想が膨らみっぱなし。どんどんと広がっていく。大成功の私の目の前には、明るくキラキラ光っている未来が約束されているように思えた。
翌日から、私はアイプチをしていこうかと思ったが、学校はやめておいた。急に変るのも変だと思ったし、ただ休日だけ、外に出かけるときだけはつけて行った。
そして中学校を卒業して、高校入学。
そう、そして私は高校アイプチデビューをしたのだった。高校になれば、昔の私を知る人もそうはいないし、実際私の通う事になった公立高校も、私の中学出身者は私含めてたったの4人しかいなかったのだ。それも全く関わったことのない人たちばかりだったので、誰の目も気にする事なく、アイプチをしていくことが出来た。
朝起きてから、学校に行くまでの全ての時間はキレイな二重のラインを作ることだけに使われた。制服を着るのは2分。髪の毛をセットするのも、寝癖直しを使えば3分。後の時間は、全てが二重ラインに使われる。その時間は裕に30分はある。
温めたタオルと冷たいタオルを交互に瞼にあて、むくみを取る。そのあと手でマッサージをして、それからラインを引く。失敗すれば何度でもやり直す。幸い、肌の方はまだキレイなので、下地のお化粧をする必要はない。あのラインさえ作ってしまえば、それだけで、自分で言うのもなんだ
それでも、私の場合はアイプチを使っているなどとは分からないくらいにうまく出来ている。
「いいなぁ。雛。」
「ほんとー。羨ましい・・」
「ねー。でも雛は元々目は一重でも大きめだったし、瞼もそんな厚くなかったからねー。だからかな。私みたいなのは、ダメなんだね。変に奥二重じゃいらないよ。あーあl」
私は彼女たちの声などあまり耳に入ってはこなかった。
この喜びは、この興奮は、みんなが思う以上だ。(これで、アイメイクが楽しめる!好きな子にも・・もてたりするかも・・!?)妄想が膨らみっぱなし。どんどんと広がっていく。大成功の私の目の前には、明るくキラキラ光っている未来が約束されているように思えた。
翌日から、私はアイプチをしていこうかと思ったが、学校はやめておいた。急に変るのも変だと思ったし、ただ休日だけ、外に出かけるときだけはつけて行った。
そして中学校を卒業して、高校入学。
そう、そして私は高校アイプチデビューをしたのだった。高校になれば、昔の私を知る人もそうはいないし、実際私の通う事になった公立高校も、私の中学出身者は私含めてたったの4人しかいなかったのだ。それも全く関わったことのない人たちばかりだったので、誰の目も気にする事なく、アイプチをしていくことが出来た。
朝起きてから、学校に行くまでの全ての時間はキレイな二重のラインを作ることだけに使われた。制服を着るのは2分。髪の毛をセットするのも、寝癖直しを使えば3分。後の時間は、全てが二重ラインに使われる。その時間は裕に30分はある。
温めたタオルと冷たいタオルを交互に瞼にあて、むくみを取る。そのあと手でマッサージをして、それからラインを引く。失敗すれば何度でもやり直す。幸い、肌の方はまだキレイなので、下地のお化粧をする必要はない。あのラインさえ作ってしまえば、それだけで、自分で言うのもなんだ
