だ。
「あれ?雛子いるの?ちょっとー?」階段を上がりながら姉がやってくる。そうだ、家族も私を知っているな。今の私の顔を。
「ただいーまっと。」姉が襖を開けて、ひょこっと顔を覗かせた。
「あー!!!」
私はびっくりしてしまった。そうすると「へへへへー」と照れた笑いをしながら腰を曲げて、私の前に顔をぬっと差し出してきた。
「やっちゃったぁ」
そういうと、私の目の前に座り、ペラペラと事の成り行きを話し始めた。
雛のを見て、いいなぁと思ったの。そしたら雑誌に両目で4万円ってあったから、これくらいならいいかなって思ってやることにしたの。でも、カウンセリングの時に聞いたけど、手術後の二、三日は目が腫れたりする人もいるから、なるべく休みのときの方がいい、って言われて、そうした、と。そういえば、姉は昨日一昨日といなかった気がする。私も興味ないからよく覚えてないけど・・。その間に手術してきたそうだ。あっという間に終わって、あれ?って感じだったけど、痛いというよりは緊張している方が気持ちが大きいから大して気にならなかった、という。
「でも、お姉ちゃん、怒られるよ。それ・・」
「いいのいいの。したもん勝ちよ。でもこれで私も雛みたいにメイクが楽しめるわ。じゃぁねぇ」
すくっと立ち、鼻歌を歌いながらまた下へと降りていった。
しばらくすると、家の外で車のクラッシュの音がして、それからすぐに「いってきまーす」の声が聞こえた。
まさか、姉がするなんて・・・。
そう。姉は整形手術をしていたのだ。姉も私も一重だが、姉の目は私のものよりも横幅が小さかった。だがしかし、今の姉はキレイな二重になっていて、小粒の目ではあるが愛らしく思えるようになった。マスカラをしっかり塗っていると黒めだらけで、小動物のようにも見える。母から受け継がれた、中々スタイルがいい血は姉にもそのまま流れているために、結構いけてる人に変っていた。
(あの、タマムシが・・。小動物に格上げ・・・)
と言っても、私だって偽り、という点では同等だ。うむ・・・・。整形を
「あれ?雛子いるの?ちょっとー?」階段を上がりながら姉がやってくる。そうだ、家族も私を知っているな。今の私の顔を。
「ただいーまっと。」姉が襖を開けて、ひょこっと顔を覗かせた。
「あー!!!」
私はびっくりしてしまった。そうすると「へへへへー」と照れた笑いをしながら腰を曲げて、私の前に顔をぬっと差し出してきた。
「やっちゃったぁ」
そういうと、私の目の前に座り、ペラペラと事の成り行きを話し始めた。
雛のを見て、いいなぁと思ったの。そしたら雑誌に両目で4万円ってあったから、これくらいならいいかなって思ってやることにしたの。でも、カウンセリングの時に聞いたけど、手術後の二、三日は目が腫れたりする人もいるから、なるべく休みのときの方がいい、って言われて、そうした、と。そういえば、姉は昨日一昨日といなかった気がする。私も興味ないからよく覚えてないけど・・。その間に手術してきたそうだ。あっという間に終わって、あれ?って感じだったけど、痛いというよりは緊張している方が気持ちが大きいから大して気にならなかった、という。
「でも、お姉ちゃん、怒られるよ。それ・・」
「いいのいいの。したもん勝ちよ。でもこれで私も雛みたいにメイクが楽しめるわ。じゃぁねぇ」
すくっと立ち、鼻歌を歌いながらまた下へと降りていった。
しばらくすると、家の外で車のクラッシュの音がして、それからすぐに「いってきまーす」の声が聞こえた。
まさか、姉がするなんて・・・。
そう。姉は整形手術をしていたのだ。姉も私も一重だが、姉の目は私のものよりも横幅が小さかった。だがしかし、今の姉はキレイな二重になっていて、小粒の目ではあるが愛らしく思えるようになった。マスカラをしっかり塗っていると黒めだらけで、小動物のようにも見える。母から受け継がれた、中々スタイルがいい血は姉にもそのまま流れているために、結構いけてる人に変っていた。
(あの、タマムシが・・。小動物に格上げ・・・)
と言っても、私だって偽り、という点では同等だ。うむ・・・・。整形を
