俺様執事のち、二重人格。






「「きゃああああっ!!」」







「爽汰様が
いらっしゃったわ!!」


「爽汰様、
凄くカッコいい!!」


「もしかして
水上ホテルグループの方?」


「そうよ!!知らなかったの??」


「超執事にしたい!!」


「私、
3年前から狙ってたの!!」







そんな会話が
聞こえてくるので、
振り返ると、

女子に囲まれまくる
爽汰と呼ばれる人…。






た、確かにカッコいい…。



男嫌いが言うんだから
相当なもんです、はい。









ただ
みんな玉砕してるけど。

だれか
お目当てがいるのかな…?









「こんにちは、天音様。」






ぼーっとしていると
誰かに声をかけられた。





ん…この顔…
そ、そそ爽汰様…?








いっ、い、いつの間に…?
ぼけーっとしてた間に?






ひえぇ、緊張…





「は、はい…?なにか…?」










次の瞬間、爽汰様は
驚愕の一言を告げた。






私に、素敵な素敵な
王子様スマイルを残して。










「私を貴方の執事にしては
いただけないでしょうか?」