とうとう執事決めの時間。
体育館でやるみたい。
…体育館、
尋常じゃないほど
メイクアップ
されるんですけど…。
しかも、
シャンパンとかあるし…。
…マジで変な所に
放り込まれたかも。
「はい、開始。」
そんな先生の一言で、
学年全員での合コンのような
執事決めの開始。
そして、女子の目は
瞬く間に鋭く
獲物を狙う目になった…。
ぐえぇ…潰れる…。
超バーゲン状態…。
「月!!
早くしないと乗り遅れるわよ!!
私の王子様~!!」
ひえぇえぇっ!!
置いていかないでよ…
「ねぇねぇお嬢様、俺は?」
「いや、僕なんかどう…?」
「…マヂで寄らないで…」
特Sのバッチ付けてるから
一応寄ってくるけど、
男、ホントに
無理、無理、ムリ!!
一気に回りは男まみれに…
顔がさーっと青ざめ、
鳥肌が立つのがわかる…。
もう本気で嫌だ…
この際
適当に誰でもいいや…。
そう思ったとき、
体育館に
黄色い声が響いた。

