俺様執事のち、二重人格。







「…腕が痛くて、
上、羽織れないんだけど。

…まあ
手当してもらうから
いいよな」









濡れた髪、
一見華奢っぽいけど
程よく筋肉がついた体、
綺麗な足…

腰には
タオルを巻いていて…






案の定、
上半身裸の爽汰くんです。












でも…なんか悔しいけど

爽汰がイイ男って
皆に言われるの、
理解出来る気がしてきた。









だって、なんでも出来て、

…こんなに
スタイルが良かったら
非の打ち所がない…。




悔しいけど…
色っぽいし、カッコよくない
っていったら嘘。











そして、そんな爽汰に
密かにどきどきしている
自分も
また悔しいです…。






…爽汰の体に
どきどきするとか、
変態じゃない、私…









そんなどきどきは
体中の痣を見た瞬間
さっと収まった。







しかも、爽汰の片腕は
だらしなくだらんと
垂れ下がってて…










「爽汰…折れてるの?」








「わかんないけど、
多分、そんな感じ。」











ええええっ?



早く言ってよ~っ!!