気づけば、かなりのド貧乏から、ホテルブランドとして名高い
天音財閥の社長夫人と跡取り娘になっていた、私とお母さん。
「月ちゃんには将来的に
良ければ、
財閥を継いで欲しい。」
でも、そしたら今から
経済学とか学ばないといけないんじゃ…?
「というわけで
月、桜花学園に
編入届けだしといたわ!!」
「あぁ桜花ね…
うそおぉおぉお?」
桜花学園は、数多くの財閥や
エンジニアなどを排出した歴史の多い学園で、設備の整いすぎた
校舎と制服、高い学費などとても有名。
夢見る女の子なら、行きたいと
憧れる女の子もいるくらい、知らない人はいない。
そんな
天音さんとお母さんの一言で、
私は、自分に無縁なはずだった
桜花学園に
転校することとなった。
ホントなら、
極めて行きたくないけど、
男子がいないってことに
魅力を感じたので渋々了承…。
一応
中等部から行ったけど、
3年の3学期、
最後の一週間に転校した為、
友達を作る暇すらないまま
終わりを告げた…
そして、
今に至るという感じ…。

