いちご倶楽部


『駄目だ。朔は連れてけない』

立ち止まったあたしの方を振り返ると

険しい表情で寮長は言った。

思っていたことを

口に出してしまった

恥ずかしさもあったが、

寮長のこんな表情を見たのは

はじめてで、あたしは驚いていた。