「……疲れた」


家の玄関に着いて思わずこぼれた言葉。



だってほんっっとう。



疲れた。




こんな日ははやいとこ寝てしまいたい。




こぼれるため息と共にそんなことを考えつつ、玄関のドアを開ける。






「向ちゃぁぁん!!!!!!遅いっ!!」


「ぐほぇっっっ」






開けると同時にタックルしてきたのは、朝と同様郁おねえちゃんだった。