その後、私は連絡先を交換させられ、仕事をするときは必ず悠芽に連絡することを約束させられた。
「んじゃまた明日な、ぴぃ」
「待って」
満足そうに帰ろうとする悠芽の制服を慌てて掴んで引き止める。
「どした??」
悠芽は訝しげたずねてきた。
「髪の毛ちょうだい。一応今日の仕事はしときたい」
そう、さっきやっとのことで見つけた髪は悠芽に追い掛けられたことでなくしてしまった。
いくら悠芽を雇ったからと言っても今日やると決めた仕事はしときたい。
「俺お前サイドになったんだぞ??俺がおちないとわかっててすんの??」
「うん」
「ふぅん」
ま、しょうがないか。
彼はそう呟いた。
髪くれるのかな??との私の期待とは裏腹に彼は再び口を開く。
「言うつもりはなかったけど、言っとこう。赤坂と俺の仲はまじなっても意味ない」
……どういうこと??
私がたずねる前に彼は続けた。
「なぜなら、あの依頼は俺が赤坂に頼んで仕組んだものだからだ」
…………
うん????????
つまり……………??
考えがついていかない私の頭をひとなでして悠芽は言った。
「おばかなぴぃちゃんに分かりやすく説明するとだな、あの依頼は恋の神サマの正体を突き止めるための罠だったってこと」
………の――――――!!!!!!!!!!

