恋の神サマ!


なんで!????????


思わぬ侮辱に目を白黒させる私に悠芽は平然と説明する。


「あのなぁ……。依頼の大半が俺目当てなんだろ??」


俺目当てとか自分で言えるとこがすごい。


とは口に出さず、私は黙ってうなずく。



「その俺が誰かと付き合ったら依頼が減って商売あがったりなんじゃねぇの??」




……………………。







………あああああああ!!!!!!!





「たしかに!!!!!!!!!」





指摘されるまで気付かなかったなんて!!!!!!!!



私たしかにばかだっ!!!!!!!!






頭を抱える私を見て、悠芽は満足げに笑う。



「お前の足りない頭を俺が補ってやるって」



むむむむむかつくっ!!!!!!!!



でもたった今ばかを指摘された私に文句を言う権利はなかった。



「な??」



悩殺スマイルでたたみかけてくる悠芽。


細めた目に、妖艶な笑みを浮かべる口元。




そんな笑顔をされたら私は……





うなずくしかなかった。



「やりぃ」


無邪気に喜ぶ悠芽。





あーあ、郁おねえちゃんの他に逆らえない人間がまた一人増えてしまいました。