「な、雇うって……それよりぴぃってなに!?」
私が混乱してまくしたてると、彼はあっけらかんと笑って言った。
「ピュアの『ピ』をとっただけ。それにお前なんか鳥っぽいし」
こっこいつ………!!
まだ『無垢』をひきずってるっ!!
しかも「鳥っぽい」って!!
なんじゃそらっ!!!!
私が文句を言おうと口を開くと、それをさえぎるように彼は言った。
「だめ??俺お前の仕事手伝いたい」
首をかしげ、聞いてくる悠芽。
その表情は反則だってばっ!!
私はなんとか言葉を紡ぎだす。
「だっだめっ!!!!別に一人でもやってこれたし、仁科くんといたら目立っちゃうもん!!!!」
私目立つのは好きじゃない。
こんな仕事してるからもあるけどひっそりと生きてたいもん。
私は自分の言葉に後押しを受け、さらに続けた。
「だいたい手伝ってくれるっていうんなら誰かと付き合ってくれた方がずっと助かるっ」
「なんで??」
悠芽はさっきまでの表情とはうってかわり、無表情になった。
感情が読み取れなくてちょっとこわい。
「だって……『恋の神様』の信頼性が上がるじゃない」
悠芽を伺いながら言うと、悠芽はにやりと笑い、言った。
「お前ってばかだよな」

