まぁでもあの二人と仁科悠芽との関係はわかったから、よかった。
……うう、よかったのに悲しいのはなぜ??
くそう、切り替えよう。
忘れよう。
あの二人は“未知数”だ。
未知数な人達には、私のまじないは出会いのきっかけとなって作用する。
三角、ってとこかな。
とりあえず、話は赤坂さんを確認してからだ。
私は1組へと向かった。
ここは悠芽のクラス。
気を抜くと接触する事態になりかねない。
私は慎重に1組を覗き込んだ。
1組は、すでにお弁当を食べおわって歓談にふける人たちでいっぱいだった。
そのなかですぐさま見つかる悠芽の姿。
やっぱりかっこいいなぁ…。
と、悠芽と話している相手に目が止まる。
目のぱっちりした綺麗な女の子。
もしかして…。
私の心に呼応するように、1組の男子が叫んだ。
「赤坂〜!!生物の課題出した??」
その声に振り向いたのは、悠芽と話していた女の子だった。

