恋の神サマ!


いやいやいやいや!!!!!!


ちょっとちょっと!!!!!!


「ないから!!」


しかし焦れば焦るほど、早苗にはあやしく見えたらしい。


「いいの、いいの。ごまかさなくても。私と向の仲でしょ??」



の――――――!!!!!!!!!!
わかってない―――!!!!!!!!


あああ。
…もう、だめだ。


早苗はこうなると、思い込んできかない。


早くしないと、昼休みが終わってしまう。



こうなったら、認めてしまえ!!


「じっ実は、そうなの〜」


笑顔がひきつるのはしょうがないと思う。


早苗は嬉しげに笑った。


「やっぱりね。始めからそう言えばいいのに」


違うのに――!!!!

泣きたい。


彼女は笑顔で続けた。


「大丈夫、あの二人はファンなだけだよ。どうやって仲良くなろうかっていつも話してるから」


「そ、そうなんだ。よかった〜」



「がんばれ、向!!!!」


早苗は私の背中をばしんと叩くとお弁当を食べに戻っていった。




心も背中も、痛いっす。