だって大好きなんだもん!!

教室の中には男の子が2人、勉強をしていたようだった。


「お!葵、塁斗!」
「春樹ー!!」

私の横からハルが顔を出す。

ハルに向かって手をぶんぶん振っている子は、茶髪で笑顔が子供っぽくて、もう1人の子は正反対で髪も黒いし大人っぽい雰囲気。


「はじめまして!!転校生の大橋怜子です!
怜って呼んでください!」


私がそう言うと1人の子はニカッと笑ってもう1人の子はすこしだけ微笑んだ。