墓所の前で老婆に続いて、線香に火をつける。
名前の刻まれた墓石が並ぶ姿は、こういうと不謹慎かもしれないが、圧巻だった。
「白虎隊は知ってるがよ?」
「一応、話くらいは」
「じゃ、おさらいのつもりで聞いてくなんしょ」
そう言って、老婆は白虎隊の由縁と会津戦争でのエピソードを語り出した。
大体は知っている話だったが、生き残った隊士の遺骨の一部が、少し離れた場所に埋葬されている訳、同時に飯盛山に葬られている幼い子供達の墓の由縁など、初めて聞く話も飛び出してきた。
一通りの話が終わってから、老婆は彼らの自刃の地へ案内してくれた。
碑の立つ場所は少し開けており、欄干の向こうに会津若松の街並みを一望することが出来た。
「あっちに城が見えるな」
老婆の指差す先にはうっすらとだが、会津若松城の天守が見えた。
名前の刻まれた墓石が並ぶ姿は、こういうと不謹慎かもしれないが、圧巻だった。
「白虎隊は知ってるがよ?」
「一応、話くらいは」
「じゃ、おさらいのつもりで聞いてくなんしょ」
そう言って、老婆は白虎隊の由縁と会津戦争でのエピソードを語り出した。
大体は知っている話だったが、生き残った隊士の遺骨の一部が、少し離れた場所に埋葬されている訳、同時に飯盛山に葬られている幼い子供達の墓の由縁など、初めて聞く話も飛び出してきた。
一通りの話が終わってから、老婆は彼らの自刃の地へ案内してくれた。
碑の立つ場所は少し開けており、欄干の向こうに会津若松の街並みを一望することが出来た。
「あっちに城が見えるな」
老婆の指差す先にはうっすらとだが、会津若松城の天守が見えた。
