キュッ、キュキュッと蛇口を閉める音がして

あたしはカーテンの前にたった。

じゃばらのドアが開き洗面台のカーテンから彼が顔を出す。
『タオル下さい。』
『あたし拭きますからこちらへどうぞ』
『はい。』
バツがわるそうに彼は私の前にたった。
すこし肉付きのいいからだをお腹、腕、背中、足と拭いていった。

『じゃあうつぶせでお願いしまーす』
拭き終わり彼をベッドへ促した。