『ナナです。よろしくお願いします。』あたしはこの源氏名が気に入ってた。全てがラッキーになるように。
そんな希望を込めたナナ。

『こちらこそ、よろしくね』

若干緊張した面持ちの彼はそういって2人でプレイルームに入った。

『まずはシャワーを浴びてきてくださいね』

蛇口をひねりシャワーを出し準備したあとあたしはそう彼に告げた。

彼はそそくさと洗面台へと向かう

『失礼しまーす』
とカーテンをしめてベッドにすわり目の前の棚のタオルを出した。

お客様が出たら拭いてあげるのがあたしの仕事。

蛇口をひねり水が止まる音がするのをぽーっと待つ。

あたしの好きな時間だ。