「だから怖くないって言ってるだろ!」

「どうかなぁ……」

その時、ハルカが廊下の先を指差して、言った。

「あっあんなところに中島らもが!」

直後、サトシはズザザッと床にはいつくばる。

「ほらほらぁ、思いっきり怖がってんじゃん」

「バ、バカちげーよ。今のはあれだよ、らもさんに敬意を払ったんだよ。偉大な人だぜ、らもさんは」

「じゃ、いいんだね?」

「だから、なにがだよ?」
「七不思議……職員室での怪奇現象の話をしても」

「わ、分かったよそのななめ45°の話」

「七不思議ね」

シゲルはコホンと一つ咳払いして、話し出す。