「は〜もう今日は大変だったかも」

「本当、昨日何しに夜の学校に行ったのかわかんねーぜ……」

「あんたたちホントドジね」

「全くだよ」

翌日の放課後、ハーリー先生からの悪意からようやく解放された二人はサトシの彼女、ハルカの彼氏の四人で放課後ダブルデートの真っ最中である。


「ほら皆、早くしないと期間限定の激安ケーキがなくなっちゃうかも!」

「あっおい待てよハルカ!」

「君ねぇ……そんなに急いでもケーキは逃げないよ!」

「逃げるわよ!モタモタしてたら」

「はぁ…しょうがないねぇ…」

「あっおいシュウもかよ」

「二人とも待ってよ〜」

二組のカップルは急ぎ足で喫茶店へと向かった。