「その服装は深奥高校の制服……そしてその青のリボン……君、二年生だね。こんなところで何してるんだ?」

「来ないで下さい!!あなたたちには関係ありません」

「関係なくてもほっておく訳にはいかないよ。サトシ、お前も何か言え…」

「ほーらやっぱりガセだったんだ。ということで約束通り、ポケスぺの半分奢れよ!」

「う〜悔しいかも〜!!」

「オイ!今そんな話してる場合じゃないだろ!」

ポケスぺ奢りの話はシゲルに打ち切られ、飛び降りようとする少女の件に戻す。

「何があったかは聞かないで置くけど、止めるんだ。飛び降りれば幸せも何もない。地獄しかないんだよ」

「いいんです…私が死ねば皆は幸せなんです」

「そんな言いがかりな……」

サトシはシゲルの発言を止めた。

「お前さ……そんなに死にたいのなら飛び降りれば?」

「な…サトシ!お前何言って…」

「黙ってて!」

サトシは急に人が変わったかのようになった。

「飛び降りてみろよ。死なないけどな」

「どうしてです?何故そんなことが」

「この下にはな、サカキ先生のでっかい愛猫のペルシアンが寝てるんだよ。お前が飛び降りてもペルシアンがクッションになってお前は助かるって訳だ」